史上最年少で三島由紀夫賞、現役大学生で芥川賞作家となった宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」が話題です。
アイドルを推すどこにでもいるような普通の女子高生を題材に、熱中するとは、人を想うとは、燃えるとはなんなのかを描いた作品。
そんな推し燃ゆの結末やネタバレ、ラストの考察をさくっと知りたい!
みんなの感想や考察、本の考察は面白いのかつまらないのか気になる人もいるかもしれません。
そこで今回は「推し燃ゆの結末ネタバレ!ラストつまらないって本当?」としてお送りいたします。
★この記事の内容★
推し燃ゆの結末ネタバレ!
vラ最初と最後だけちょっと見れた今日も最高に美しくて可愛かった
ボタンつけたり外したりしてても可愛いし、何しても可愛いとしか思わない
芥川賞受賞した『推し、燃ゆ』にも同じようなこと書いてるらしいので、時間あれば読んでみたいな。#ENHYPEN_NIKI @ENHYPEN_members pic.twitter.com/YaxsWEB9Tt
— megumim (@megumim6) January 22, 2021
宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」の内容は、そのタイトルどおり「推しが燃えた」という内容。
推しとは「いち推しのメンバー」を意味する「推しメン」をさらに略した表現のこと。
「燃ゆ」については、いろんな意味が重なっています。
推し燃ゆの主人公は普通だけど普通じゃない!
主人公のあかりは部活に勉強、恋愛にバイトなど普通の女子高生が熱中することができない女子高生。
どこにでもいそうですが、心に病を抱えている「普通」の女子高生。
なにも燃えることができないあかりが、唯一燃えることができるのが「まざま座」というアイドルグループのメンバー・上野真幸を推すことでした。
その推す方法もあかり自身のこだわりがあって、「推しメンのすべてを理解する」というもの。
推しのメンの見る世界を共に見て、自分は陰からひっそりと支えたい、推しメンに自分の姿は映らなくてもいいという大和撫子的な推しの手法を取るタイプの女の子です。
アイドルグループが有名になってその存在が遠のいていくと、推しをやめてしまう人っていますが、あかりはそっちのタイプではなく、その他大勢のファンの1人でいい、ずっと支え続ける!というタイプのファンなんです。
会えない、手が届かない存在だからこそ、自分の中でその情熱を燃やし続けることができるってことなんでしょうね。
推し燃ゆの主人公の燃える場所がブログだった
そんな情熱をぶつける場所が、まざま座のファンブログの記事投稿でした。
「普通に」頑張れないあかりが、まざま座の見てる世界を代弁することが自分の存在意義を確認できる唯一の場所。
クラスメイトや家族、バイト先の人も自分のことは認めてくれませんが、ブログの読者は自分の記事を認めて、求めてくれている。
まざま座とファンブログがあかりの生きがいだったのですが、ある日、あかりの推しメンがファンとトラブルになり、殴ってしまったというニュースが流れ、ネット上で大炎上&袋叩きに合ってしまうんです!
推し、燃ゆの本当の意味とは?
あかりはショックを受けて、ブログでどう反応するべきか困惑することになるのですが、推しで居続けることだけは心に決めていました。
そんなあかりの決意とは裏腹に推しメンは記者会見を開き、今回の騒動を謝罪、そしてグループ脱退をし、結婚することも判明。
あかりが唯一燃えたもの、燃えることができたもの、普通じゃない自分が普通になれる場所を、推しメンが燃えたことで失ってしまうことになったんです。
推しという自分の軸となる背骨を失い、いろんな意味での痛みに打ちのめされてしまうあかり。
なにもかもが燃え尽いてしまい、心が自分自身の核が引きちぎられたような気持ちになってしまうのですが、周囲からすれば「そんな大したことじゃないでしょ」と。
世の中の動きは止まらず回り続けていく。
あかりにとって推しのいない人生は余生だったんです。
推し燃ゆのラストはつまらないか考察!
先ほどまで「推し、燃ゆ」を課題本にした読書会に参加してました😊✨
「推し」とは何かという話に花が咲いて面白かったです🌸
なるほど、そういう考え方もあるかーという意見も多く、自分では気付けなかった観点を共有できるのが読書会の魅力だなーと再認識しました❣️
また読み込んでみます💡 pic.twitter.com/XIGJ99MZ0n
— ツッチーニ@1/27カンタービレ読書会 (@tsuccccccchini) January 29, 2021
推しメンがいる人にとっては、心の底から共感できる感想が多い作品になっています。
推し燃ゆの本書も、同じメンバーを推している人たち(担同士)のSNSでのやりとりや、推しの発信に対してのコメントや反応の仕方など、細かい描写が非常にリアル。
宇佐見りんさん世代だからこそ描ける描写に、宇佐見りんさん独自の表現が重なって、とても共感し、読みやすい内容になっているんです。
SNSを普段使ってなかったり、推しているアイドルグループがいなければ共感はしにくいのかもしれませんが、個人的に本質はそこではないと思います。
アイドルとファンを通して、自分が全身全霊をかけている時の気持ちと、それを失った時の虚無感。
それを通して自分の「希望」を失った時にどう感じるかを考えさせられる一冊となっています。
私は推しという概念があまりないタイプなので、少しとっつきにくくラストの落とし方もちょっと曖昧な感じがしましたが上記のように置き換えて考えることで非常に深い仕上がりになっていると思いましたね。
推し燃ゆの感想は面白いつまらないかみんなの感想は?
9冊目『推し、燃ゆ』宇佐見りん
「推しは命にかかわるからね」
家族も友人も先生達も、
近くにいて何も分かっちゃいない。脳に、心に、肉体に、
私の「生」丸ごとに
推しは入り込んだのだ。病める時も
健やかなる時も
推しを推す。それ以外の人生は、余生なのだ。
もう、背骨なのだ。#読了 pic.twitter.com/p0O4jTUgGM
— うまいごす@本と音楽の怪 (@umaigos) January 17, 2021
私は『推し、燃ゆ』という作品を今日読みました。推しがいる人は読んで!と言われ読みました。苦しくて、生々しくて、私の推しが今アイドルとしてキラキラしてくれてることが嬉しくて、心の奥が雑巾の様に絞られる感覚になりながら、推しの襟足らへんを思い浮かべながら読みました。#推し燃ゆ
— (@memegumeme) January 22, 2021
推し燃ゆ、梶くんの朗読で冒頭だけ聴いたのだけど、「有象無象のファンでいたい」「匿名でおめでとうって祝いたい」が共感すぎた。
特殊技能のない一般人だから、そっと気持ちだけ有象無象に紛れて贈れたらなぁって思うのよ。
推しくんがファンレターを語る描写はすこし痛いね…。
— 海月 (@pukkari_kurage) May 10, 2021
推し、燃ゆ読んだ!
確かに最後の一文字まで凄かった。
凄まじいまでの、生の物語だった。
宇佐見りんさんの世界の解像度が桁違いで、発達障害の感覚をこんなにリアルに描けるものなのかと怖くなるほどだった。素晴らしい才能と努力に感服。。小説ってやっぱりいいな。
最近全く読めてなかったなぁ。— ゆず (@amuamuamu) January 22, 2021
巷で噂の「推し、燃ゆ」を読んだ
なんだろう、推しのいるオタクとして共感できる部分しかないのに、読み終わったらこんなに胸が苦しくなるのはなんでだろう
分かんないからとりあえず推しのいるオタクは全員読んだ方がいい 1時間半で読めた— 椎瑠 (@siren_33) May 10, 2021
私は『推し、燃ゆ』という作品を今日読みました。推しがいる人は読んで!と言われ読みました。苦しくて、生々しくて、私の推しが今アイドルとしてキラキラしてくれてることが嬉しくて、心の奥が雑巾の様に絞られる感覚になりながら、推しの襟足らへんを思い浮かべながら読みました。#推し燃ゆ
— (@memegumeme) January 22, 2021
まとめ
「推し燃ゆ」
宇佐見りん さん高校生のあかりは家族も学校もバイトも上手くいかない。推しだけに意味を持って生きているが…
2020年下半期芥川賞受賞作品やっと読みました。
主人公の視点から重くのしかかる世界が丁寧で呼吸するような言葉でひたすらに描かれてピリッとした読み応えあり。#読了 pic.twitter.com/vAdBMXPR5e— りっか@六花@読書垢 (@biblio_rikka) May 10, 2021
ということで今回は「推し燃ゆの結末ネタバレ!ラストつまらないって本当?」としてお送りしました。
希望を失った人間はどうなってしまうのか、人間にとって希望とはなんなのかを描いた推し燃ゆ。
私が「希望」を失ったら…あかりと同じような気持ちになってしまいそうです。
「推し燃ゆの結末ネタバレ!ラストつまらないって本当?」を最後までお読みいただきありがとうございました。
作者の宇佐見りんさんの記事もありますので、よろしければぜひご覧になってください。